ドリームベッドのルーツは、戦後の社会奉仕事業にあります。
第二次世界大戦末期、広島の街が一面焦土と化した日、創業者である渡邊禮市は、たまたま自転車が故障して出勤が遅れたため、一命を取りとめます。
そしてその後は、当時の引揚者や戦災者たちに職場を提供するため、市内中心部の練兵場跡にあった建物を借り、社会復帰を支援する活動に邁進致しました。
「第一授産共同作業場」と呼ばれたそこでは、教材や生活用品など、多くのものが作られていました。そんな中、駐留していた米軍・オーストラリア軍の宿舎で使用されていたベッドやマットレスの修理が、この作業場に持ち込まれるようになります。
これがドリームベッドのベッドづくりの起源です。

1950年

10月創業

特別調達庁の呉支局や岩国出張所から、アメリカ駐留軍の払い下げ物品を受け、本格的なベッドの修理販売を開始します。

1957年

7月設立

1月「マットレス類の製造とベッド類の販売」を主目的として、株式会社広島ベッド商会を設立します。

7月 株式会社広島ベッド商会から製造部門を分離して、「ベッド類、寝具、家具、カーテン、シート類の製造」を主目的として、ドリームベッド株式会社を設立いたしました。

 

「ドリームベッド」という社名は、当時、新聞で公募した商品名からつけられました。

生活の西洋化に伴い、その後は順調に業績を伸ばし、次第に取引先を全国へと広げていきます。
しかし、東日本での知名度はまだまだ低く、売り込みに行っても相手にされずに悔しい思いをする事もありました。

 

当社が更なる成長を遂げるためには、何が必要なのか。
創業者は、積極的に海外視察をするうち、オリジナルのベッドに加え、海外ブランドのベッドをミックスすることを思いつきます。日本経済が高度経済成長期を迎え、消費者がだんだん海外へと出張や旅行をするようになった事も、この判断を後押しします。当社は、アメリカ、オランダ、ドイツなど世界中の海外ブランドと積極的にライセンス契約をし、連携を強化していきました。


ドリームベッドでは、海外ブランドを取り扱うための契約を『輸入』ではなく『ライセンス生産』で締結しています。
ライセンス生産の契約を結ぶためには、技術力が不可欠です。
当社は創業以来、自社製造にこだわり続け、その技術力を磨いて参りました。その技術力があるからこそ、自信を持って『ライセンス生産』の交渉を進め、締結して参りました。

1975年

RUF-Bett Internationalと提携

1979年

Serta Simmons Beddingと提携

提携当時のロゴ

1981年

Roset S.A.と提携

やがて、ホテルでの寝泊りだけではなく、一般家庭に宿泊したり、ホームステイしたりする機会が格段に増えたことで「海外で宿泊したあの住生活を再現したい」といった需要が出てきます。
このような時代の変化を敏感にキャッチし、ドリームベッドでは、単にベッドというモノを作るだけではなく、時代のニーズに合わせて「生活を提案する」「生活シーンを再現していく」という事がとても重要になると予測します。
そして、ベッドとしての快適さだけではなくライフシーンとしての『寝室』という空間の表現を追求し、「ライフスタイルを表現する」事に注力を始めます。

 

さらにリビング、インテリアと新たなライフシーンの演出を展開、着実にノウハウを蓄積し、数多くの一流ホテルや商業空間を手がけるようになりました。
 

1983年

広島本社ショールームオープン

1998年

新本社ビル、新広島ショールーム完成

2002年

製造グループ4社を統合

 

2003年

製販および関連会社5社を統合。

「夢をはぐくむひとりひとりに、快適で美しいくらしを提供します」を企業理念に、新生「ドリームベッド株式会社」誕生。

2007年

東京ショールーム、リーン・ロゼ東京オープン

2008年

大阪ショールーム、リーン・ロゼ大阪オープン

 

2018年

リーン・ロゼ銀座オープン

2019年

リーン・ロゼ新宿オープン

2020年

創業70周年

2021年

 6月 東京証券取引所市場第二部(2022年4月4日からスタンダード市場)に上場

 

 12月 リーン・ロゼ福岡オープン

 

2022年

 8月 名古屋ショールーム(名古屋市中区)オープン

 

現在

ドリームベッドは、これからも夢をはぐくむひとりひとりに、「快適で美しいくらし」を提供するため、常に時代の先を読み、お客様のニーズにお応えできる新たな「空環」を創り続けてまいります。